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笹ユリ祭り

2009年6月7日高御位山にて開催される、天候晴れ

笹ユリは兵庫50山でのやまでは時折見かけたが、これまではあまり自分の中では貴重な存在に位置していなかった、
笹ゆり祭りに参加して、地元のひとの協力により高御位山に笹ゆりを増やそうと自然を愛する人が集まって
登山道に植えて 育ててきたのを皆で観賞する祭りを毎年開催しているのには関心した、そして笹ゆりの存在の
見方が 自分の中で多少変わってきたかも知れない。

出発前の皆さん

笹ユリ祭りに参加した人々、人気が高く200人近く参加した、出発前の挨拶で高砂出身の国会議員や加古川
のプロ歌手までが人気取りに挨拶に来て顔を見てもらっていた、そして新聞記者や地方のテレビ局までも来て
盛大に盛り上がって、3班に分かれて出発、私達は蛍光色のゼッケンを付けた7人グループで参加した

登山道は人の行列

高御位山は標高300mあり、志方町駐車場から階段コースからは簡単に20分もあれば頂上に着く、
今回は笹ユリが多く咲いている獣道を選んで皆さん登った、写真に写っているカッターシャツのお兄さんは
どうも山登りの格好ではない大きなカバンはカメラ道具でいっぱいだった、どうも記者らしいが、山に登るのなら、
そこそこの装備やせめて帽子ぐらいはかぶってほしいものだ、

    

ピンク色の笹ユリ                                                    一軸三輪の笹ユリ

しばらくぶりの山登りで時間が経っていたせいか、笹ユリは以前、上郡の西新宿の公園で見た、
それと瀞川山の登山道と美川町の神社に咲いていたのを、計、三度ほど見た記憶があるが、
祭りに参加して高御位山の笹ユリは自分が思っていたイメージが違って見えた、人の記憶は
時間が経つと他のユリと一緒にして見慣れた形に記憶するようになるものだ、以前三度
見た時はデジタルカメラはなく、フイルムカメラだったので写真には残してなかった

    

おもいきり開いてる                                                  テレビカメラの前の笹ユリ

笹ユリの前で記者カメラマンが登山者にポーズの要求を頼みながら、登山者にカメラを見ないで
笹ユリを見て自然にしてくださいと難しい注文をしていた、その後ろで次の順番を待つて写した、
次の笹ユリの前ではテレビカメラが待っていた、ここは登山者が次々と見たり写したりする
光景を撮るだけで花の後ろで座ってかまえているだけのテレビカメラマンだった、

    

志方町方面の展望                                                最大の急坂

獣道で最初の展望が開ける場所が一番の激坂で参加者は子供か高齢者がほとんどで、ここらで一休みしたくなる
中間地点だが座るような場所がないので次々来る人に押されて進むしかない、開けたとこには笹ユリはなく
一瞬止まって展望を吸収するだけだった、

    

岩の上の祠                                                祠より上がった志方方面

ここはひらけた岩場なので遠くからもみえ人も蟻のように這いつくばっている様に見える、祠は岩の先に突き出て
建ていて手を合わすわけにはいかない、志方町の風景は頂上からも見えるが、ここから見る景色も又違って
良い眺めだ高い場所から見る景色は私は、いや人は皆必ず癒されるそれが高くても低くても

    

二本の笹ユリ                                                       少し白っぽい笹ユリ

育てていると言っても登山道の脇に球根を植えて初めは芽が出るまで人に踏まれないように囲いをして
草が邪魔をしないようにまびいて後は自然に任せて大きくなるのを待って花を咲かせるまでになるのを
楽しみにする、このように地元の笹ユリを増やして元の自然に戻す努力をしているのは、山を愛する
自然が好きな私には頭が下がる思いだ、だが後でこの自然を皆の努力を打ち砕く光景を見ることになる!

    

山頂の広場                                                   岩の上まで祭りの参加者

山頂で祭りの一環で、コーラスのグループも参加していたので全員で広場を囲むように、配られてたプリントに
書かれた、ここからグライダーで飛んだ記念の塔に刻んだ説明文を歌にして披露した、何曲か知ってる
歌もあり皆で合唱して解散になりそれから昼食にした

山頂の神社

解散になり神社で休憩をしているとお参りする鈴の前にペットボトルに入った水が何本か並んで置いてある、
この高御位山は、散歩がてら健康に気を使い毎日上がって来るのを日課にしている人もいてその時に水も
持ち合って上がってくる人がいる、その為水入りのペットボトルが多くあるのである


その中の一つのボトルを目にして驚いた、今日の祭りと自然とを打ち砕く形があった、!!!
なんと!!ペットボトルに刺している3~4本の蕾の笹ユリと開いている笹ユリがちぎって刺して
あるではないか、この光景を見たときは目を疑った、おそらく2~3日まえに心もとない無知な人が
やったのだろう、山に咲いている花は普通に咲いている草花とは違う事を認識しなくてはいけない、

    

南方面の展望                                                     小高御位山

久しぶりの山登りで汗をかいた、散歩の時にも汗はかくが山登りの汗は別格である、散歩の時にかく汗は
出る毛穴と山登りの汗は出る毛穴は別の穴から出るらしい、まず汗の量と香りが違う、山でかく汗は気持ちがよい、
ち切った笹ユリでは気分を害したが山頂の景色を眺めていると気持ちが安らぎ毎日の変化のない
日が今日は貴重な日になるような気がする

    

咲き誇って散りそう                                                       蕾の笹ユリ

笹ユリは20ヶ所ほどありました、じつはもっと多くあったのだが、出発まえに笹ユリ祭りの開催関係者が述べてた事で、
何箇所か抜いて持ち帰られました、残念です、笹ユリは自分の庭に植えても環境が変われば育ちません、山にあってこそ
自然に馴染んで環境に溶け込んで育つのです、と説明されていました、山登りの好きな人、山男、にとってはこんな事山の
規則であり常識です、子供や初心者の山登りの人は、登る前に基礎知識を勉強してから山に挑んでほしいものです、

下山も行列です

下山時登山道の脇に小さく柵で囲んだ中に若葉がありました、笹ユリを育てる関係の人が、これも笹ユリです
これまでに育つには約三年かかりました、と述べた、見ると葉っぱは5センチにも満たない小さな
ものでした、笹ユリが大きく花を咲かせるには何年かかるのだろうかと思うと、笹ユリをペットボトルに刺した
人に見せて聞かせたいものだ、山の植物は、いかに大切で貴重なものなのかを再認識して、
下山、スタート地点まで戻って家路についた。

                                                                   山いこかな!



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